着床前診断について

着床前診断とは
体外受精(顕微授精)によって出来た受精卵の培養過程において、染色体異常の有無を検出する検査です。
培養後、胚盤胞まで成長した胚から細胞の一部を取り出し、染色体検査を行って正常と診断された胚を子宮に戻します。
弊社がご紹介するプログラムは、「NGS-新世代シークエンス」法による着床前診断です。

染色体異常とは
ヒトの染色体は、2本1組で構成された22組の常染色体と、性別を判断するXとYの性染色体の合計46本で構成されています。染色体の数が通常と異なっていたり、構造が異なっている状態を「染色体異常」と呼びます。「受精卵が育たない」、「着床しない」、「流産」、などの主な原因は、染色体異常であると言われています。
染色体異常は受精後の成長段階から現れ、精子と卵子に異常がなくても染色体異常はおこります。
初期流産のほとんどは、染色体異常が原因と言われています。

下記項目に該当される方に着床前診断は推奨されます
35歳以上の女性
過去の数回の不妊治療(体外受精)で成功に至らず、原因が分からないケース
反復流産、習慣性流産の経験のある方
男性不妊の方
過去の妊娠経験において染色体異常の診断を受けたことがある方
ご本人、又はご家族に遺伝性の疾患をお持ちの方

着床前診断のメリット
着床率・妊娠率の向上
流産率の減少

着床前診断のデメリット
結果によっては、移植できる胚がない
検査結果が出るまで時間を要するため、新鮮胚移植が出来ず、胚は一旦凍結保存する
全ての染色体異常を検出できるわけではない
非常に低い確率ではあるが、診断が不正確であることがある

検査方法:検体(細胞)採取
顕微授精により出来た受精卵を5〜6日間培養します。
5日目又は6日目に胚盤胞まで達した胚から細胞の一部を採取します。
その細胞の染色体を検査します。検査結果が出るまで、1〜3週間要しますので、胚は一旦凍結保存されます。

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